
近年、移動販売車(移動スーパー)を導入する人が増えてきました。スーパーの超大型化や郊外化が進むにつれ、近所にあったスーパーがなくなり買い物に困っている人、いわゆる買い物難民が増えているからです。
生活に必要な食品や日用品を乗せた移動販売車は、街の活性化にも役立つだけでなく、車で買い物に行けない方のライフラインとなっています。
でも、移動販売を行っていると、少し気になることがありませんか?
例えば、移動販売車に備え付けてある冷蔵庫内の温度とか・・・・・・。
せっかくの新鮮な魚やお肉も、冷蔵庫内が適切な温度で保たれていないと大切な商品が傷んでしまいます。
商品が台無しになるだけならまだしも、万が一冷蔵庫の温度設定がうまくいっていないことに気付かないまま商品を売ってしまったら・・・・・・。
購入した食品を口にした人になにかあっては、責任が取れませんし、大事になってしまいます。
移動販売車「とくし丸」の冷蔵庫はきちんと冷えるのか?
そこで、弊社で取り扱っている軽トラ移動販売車「とくし丸」を、きちんと冷蔵庫内の温度が適切に保たれるのか実証実験してみることにしました。
実験の内容は以下のとおりです。
※恒温室試験
(1)外気温40度、湿度60%に設定し、時速30キロで20分間走行する。
(2)10分間停止する。
(3)冷蔵庫内の温度を測定
(4)繰り返し6時間測定後、冷蔵庫内温度がどうなっているかを確認する。
今回の実証実験の結果、6時間後の測定で「とくし丸」の冷蔵庫内の温度は、きちんと1〜3度で保たれているかを確認することができました。
実はこのような実験は全国でもあまり例がなく、とくし丸車両を販売している実績があることと、色々な人のご協力のおかげで特別に実験施設を借りることが出来ました。
移動販売車の冷蔵庫内が実際にどのくらい冷えているのか、不安に思われる方は多くても、実際に実験する場所も方法もなかったのです。
中には、自作で移動販売者を製作しようと考えていらっしゃる方もいるかもしれません。
ですが、自主製作の場合ですと、このように冷蔵庫内がきちんと冷えているかどうかは確認しづらいですよね。
移動販売で生ものを取り扱わないのでしたらよいと思いますが、少なくとも生鮮食品を取り扱うのでしたら、リスク回避のためにも、確実に冷えることが確認されている移動販売車を検討されることをおすすめします。