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2024.02.02.(Fri)
クルマのミライ

ハイブリッド車からEV車へのスイッチ:持続可能な移動への道

今、世界的に注目を浴びている「脱炭素」の流れで、2030年代にガソリン車やディーゼル車等の販売禁止が進んでいる国が増えています。最近では、ハイブリッド車までもが販売禁止の対象になりつつあります。ハイブリッド車で大成功した日本でも、同じような動きが見られます。

今回はハイブリッドからEV車へのスイッチがなぜ起こるのか、そして社会や環境にどのような変化を与えるのかについて説明します。

EV車の台頭

1. ハイブリッド車のデメリットと衰退の理由
平成9年(1997年)10月14日にトヨタから発売された革新的ハイブリッド乗用車『プリウス』を筆頭にハイブリッド車には様々な変化が起こってきました。
しかし、ハイブリッドならではのデメリットもたくさんあります。
ハイブリッド車には、一般的な自動車と比べて特殊な機構が存在します。
高圧バッテリー、動力源となるモーターと、そのモーターに電流を伝えるパワーコントロールユニットなどです。

さらにそれだけではなく、発電のために必要なジェネレーター、エンジンの動力を振り分ける動力分割機構、減速時に発電する減速機など。
エンジンと電気の両方で走れるというメリットがある分、必要な機構も増え、部品数が多くなり、故障の原因となる要因も増えてしまいます。

そのほか、大体のハイブリッド車では、通常のガソリン車の装備に加えて、上記のような高圧バッテリーやジェネレーターといった特殊な機構も積み込んでいます。
なので、その分車内のスペースが狭くなってしまいます。
このようなデメリットが見られる他にも、ハイブリッド車からEV車に移り変わっていく理由がもう1つあります。

それは環境省が2020年に出した、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすることを目指す、カーボンニュートラル宣言です。
それに伴い、温室効果ガスを排出するガソリン車はもちろん、ハイブリッド車にも規制がかかる可能性が高いからです。

出典:経済産業省『カーボンニュートラルに向けた自動車政策検討会』p.2(2021年3月)

なのでこれからはEV車が台頭していくのではないかと考えられております。

2. EV車のメリットとは?
EV車の台頭にはさまざまなメリットが存在します。

EV車は温室効果ガスなどの有害な物質を出さないため、環境に優しい移動手段として注目を浴びています。さらに、電気モーターの使用により騒音や振動が少なく、騒音問題の解決にも繋がります。また、加速もとてもスムーズであり、快適な運転体験が期待できます。

さらに、エネルギーも電気で走り、燃料費もガソリンに比べて安いので、経済的にも安心です。

3. 充電インフラの進化
EV車の普及で問題視されていたのが、充電インフラの少なさです。
ガソリンスタンドに比べて、充電ができる場所が少ないことから、遠出やエネルギー切れが心配されていました。

しかし最近では、EV車の普及が促進されていることもあり、遠出や急な外出時にも安心して利用できる充電スポットが拡充しています。さらに、急速充電技術の進化やスマート充電システムの導入なども普及しており、さらに便利です。

さらに国道交通省は電気自動車等の普及に向けた道路環境整備なども行っており、国もEV車の普及にとても肯定的なことがわかります。

以上のポイントを含め、EV車がこれからなぜ普及していくのか、そしてこれからの環境問題にどのような影響を与えるのかを説明していきます。 EV車の進化は、環境への意識向上やテクノロジーの発展と密接に結びついており、これからの持続可能な社会に大きな影響を与えます。

環境への優しさとコスト削減

1. 排出ガスゼロの未来
EV車が持つ最も大きな特徴は、環境省が2020年に出したカーボンニュートラル宣言を実現する、排出ガスゼロの移動手段であることです。
ガソリンを燃やして走るエネルギーに変える内燃エンジンを搭載していないEV車は、走行中に二酸化炭素や窒素酸化などの、有害物質をほとんど排出しません。これにより、都市部や交通渋滞の多い地域での使用が増えることで、環境への負荷が低減します。

2. 燃費とランニングコストの比較
さらに、ハイブリッド車と比較しても、EV車のエネルギー効率は非常に高いです。
電気モーターの性能はまだまだ進化しており、この先も燃費の向上が進んでいくと考えられています。さらに先ほども記述しましたが、近年値段の高騰が激しいガソリンを使用しないので、ランニングコストもどんどん安くなります。

3. EV車購入の補助金と税制優遇
経済産業省の発表にもあるように、日本を含めた多くの国や地域でEV車購入を奨励するための補助金や税制優遇政策が導入されています。これにより、ユーザーはEV車の導入時に一定額の補助金を受けることができたり、税金の面でも優遇されることがあります。これらの施策によってEVの普及は促進され、私たちはコストを抑えながら車に乗ることができます。

以上の点より、ユーザーが環境への貢献を意識しつつ、同時に経済的にメリットを得ることができるEV車への乗り換えが促進されています。

EV車への乗り換え

ハイブリッドからEVへの切り替え

ここからはハイブリッド車ユーザーがEV車に乗り換えた時に直面する課題や、それを解決する手段に焦点を当てます。

1.ハイブリッド車の利点とハイブリット車がおすすめな人
まず初めに、ハイブリッド車の利点と本当に乗り換えるべきなのかを知る必要があります。
ハイブリッド車の利点は、ガソリンでも走ることができるので、長距離ドライバーや一回の運転の距離が長い人にはおすすめできます。
EV車の発展は目覚ましいものがあるので、長距離を走る人にもEV車がおすすめの時代になってきていますが、現段階ではハイブリッド車のメリットであることに変わりはありません。

しかし、車両自体の値段が高価だったり、先述したように車内が少し狭くなってしまうなどのデメリットもあります。

なので現状以下のような人にはEV車がおすすめできます。

・普段使いで一回の運転で長距離のドライブをしない人
・車内が広い方がいい人
・維持費などの費用を抑えたい人

2. 充電スタイル
EV車には、様々な充電スタイルがあります。

主に

・自宅充電
・公共充電
・急速充電

などがあります。

それぞれの充電スタイルの特徴やメリットを解説します。

(自宅充電)
自宅充電は手軽で便利な充電方法の一つです。
専用の充電器を家に設置すれば、普段の生活の中で車を充電することができ、朝起きたときには常にフル充電の状態で車を使用することが可能です。

(公共充電)
一方で、公共充電は外出先での充電の際に便利です。ショッピングモールや駐車場、レストランなどで設置されている充電スポットを利用することで、長距離ドライブや急な外出にも対応できます。

(急速充電)
充電器にもたくさんの種類があります。
急速充電は、限られた時間で多くの充電を行うことができるメリットがあります。長距離ドライブの途中や予定の時間が限られている場合には、急速充電が頼りになります。

3. EV車のメンテナンス
EV車は内燃エンジンを搭載していないため、従来の車とは異なるメンテナンスが必要だと思われがちです。ここからはEV車のメンテナンスにおいて重要なポイントを紹介し、ユーザーが車両を正しく維持する方法を説明します。

(バッテリー)
EV車の最も重要なのはバッテリーです。
適切な充電と放電、適温環境下での保管などが、バッテリー寿命を延ばすポイントです。

(ブレーキシステム)
EV車には「回生ブレーキ」というものが搭載されています。
従来のガソリン車ではブレーキを踏むと熱エネルギーになって車外に放出されていましたが回生ブレーキは、減速時に運動エネルギーを電気エネルギーに変換し生き返らせ再利用するといったものです。

これによって、減速の時にできていた無駄なエネルギーも利用することでさらにエネルギーの効率を上げることができます。
しかし従来のブレーキと同じで摩耗していくので、そのチェックは必要になります。

(タイヤの適切な管理)
EV車はトルクが急に発生するため、タイヤの健康状態がより重要になります。定期的なタイヤの点検や適切なタイヤの交換が、安全かつ効率的な運転に欠かせません。

以上のことから、EV車への乗り換えをしたからといって、従来の車から特別変わったことをしないといけない訳ではないということがわかります。なので乗り換えもスムーズかつ安心して進めることができるでしょう。

未来の移動手段への期待

ここからはこれからの運転技術がどのように進化していくと予想されるかを説明していきます。

運転者の介入が不要になる
現在も出てきていますが、自動運転などの技術の発展によってどんどん運転中に気を配ることが減っていき、より安全な運転体験を得ることができると考えられます。

環境への負担が減少する。
これからさらにEV車が台頭していくことが考えられるので、渋滞などが起こっても環境へかかる負担が軽減されると考えられています。

ユーザーの生活に与える影響

運転体験に目が向けられれば向けられるほど、運転者の負担が軽減し、車をよく使用する人でもより快適にショッピングや仕事をすることができます。そうなればできることも増え、いままでの生活がさらにいいものになるでしょう。

以上のことから、EV車が我々に及ぼす影響はいいものが多く、環境にも配慮することができるので、私たち人類をよりいい方向へ連れて行ってくれるでしょう。
そのためにもハイブリッド車からEV車へ乗り換え、環境と運転体験に目を向けることが私たちにとっても大切なのではないかと考えます。

最後に

弊社では移動事務室車や電気自動車についての事業をしております。今回紹介した移動事務室車や電気自動車をはじめ、自動車離れが叫ばれる中で、新しい時代の車を展開し続け、新しい車の形を実現していきます。
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